地下鉄1号線という呼称は50年以上前になくなっていますが、今なおその表示が残っている場所があるようです。
地下鉄1号線の表記が残る場所
地下鉄1号線とは
地下鉄1号線と言われれば、主に各地下鉄事業者における1番目に計画・開業した路線のこと指します。
大阪における地下鉄1号線は御堂筋線です。
正式名称は「高速電気軌道第1号線」で、当初は1号線と案内されていたため、一般的にもこの名前で知られていました。
しかし、路線が増えてきたことや、大阪万博(1970年)の開催で地方の利用客の増加が見込まれたことから、1969年12月の6号線(堺筋線)開業を機に、愛称(ペットネーム)が制定されることとなります。
その際に1号線に冠された愛称が「御堂筋線」なのです。
愛称(ペットネーム)に関してはこちらで詳しく解説!
号線表記の残る場所へ
管理人メトロポリマンが向かったのは、御堂筋線なんば駅。
南南改札を出て9号出入口に向かって進みます。
8号出入口(左)は大阪シティバスのバス停へ、9号出入口(中央)はコックドールビルへと地下接続しています。今回の目的地、コックドールビルに到着です。
出入口を見るだけでも歴史のある雰囲気を感じます。
そして注目すべきは左の壁面。
ズームしてみましょう!
これです!
「地下鉄1号線 連絡通路」と書かれています!
50年以上前に撤廃された号線表示が今でも残っているのは超貴重!管理人は初めて見たと思います。
「マルコを探せ!」シリーズでも毎回書いていますが、大阪メトロと関係のない団体が管理する施設のため、大阪メトロ側が自由に更新できるわけではありません。(更新費用などもろもろの費用を大阪メトロが全額負担することになるそう)そのため今でも号線表記が見られるのだろうと思います。
コックドールビルは御堂筋と阪神高速1号環状線の交差点の角にあります。1階のチケットショップが目印。
横にはなんば楽座の入り口も横に見えます。
不動産サイトなどを見ていると、このビルが竣工したのは1967年11月(数ヶ月前後した記述もあり)のようでした。先述の通り、愛称(ペットネーム)がつけられたのは1969年11月なので、ビルの竣工の方が路線愛称制定よりも2年早いことになります。
その当時から1度も更新することなく、この時間を過ごしているのでしょう。
編集後記
断定しきれなかったため「〈唯一〉号線表記が残る場所」という表現は避けたのですが、他にも号線表記が残る激レアスポットってあるのでしょうか…?
コメント