夢洲駅は、大阪市此花区にある大阪メトロ中央線の駅です。
駅番号はC09です。
駅紹介:C09 夢洲駅
概要
夢洲駅は、北港テクノポート線計画の一部「南ルート」に属している駅です。
建設工事途中で事業が凍結・中止されたものの、2025年大阪万博の開催やIR建設を受けて事業が再開しました。
駅名 | 夢洲 ゆめしま yumesima |
建設時仮称 | 夢洲 |
開業日 | 2025年1月19日(日) |
路線 | 中央線(北港テクノポート線) |
所在地 | 大阪市此花区夢洲 |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム形状 | 1面2線島式ホーム 全長 約150m 幅員 10m |
のりば | 1・2|本町・谷町四丁目・長田・学研奈良登美ヶ丘 方面 |
隣の駅 | C10 コスモスクエア駅 > |
備考 | コスモスクエア方に両渡り線、保線用側線1本 駅のコンセプトは「移世界劇場 動く(いきる)=移動の魅力を発信する駅」 |
配線図
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歴史
- 2000.10.11OTSが北港テクノポート線の第一種鉄道事業許可を取得。
コスモスクエア~新桜島間。
新駅は夢洲(仮称)、舞洲(仮称)、新桜島(仮称)の3駅。 - 2000.12.01OTSが北港テクノポート線の土木関係の工事施工認可を取得。
- 2001.07.27OTSが北港テクノポート線の電気関係の工事施工認可を取得。
- 2009.08.01「コスモスクエア~夢洲」間の夢咲トンネルの道路部分が開通。鉄道部分は準備工事のみ実施。
- 2009.12大阪市行政評価委員会の答申により、北港テクノポート線の事業休止が決定。
- 2018.11.242025年国際博覧会の開催地が大阪夢洲に決定。
大阪・関西万博の名称で2025年4月13日から10月13日まで開催。
- 2018.12.20大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) が夢洲駅周辺の開発の参画構想を発表。
この当時は、夢洲駅上に地下1階、地上55階、高さ約275mの巨大タワービルの建設を構想していました。万博と統合型リゾート(IR)の開業との相乗効果を期待しての計画でした。新型コロナウイルスの影響でIRの開業が27~28年度まで遅れる見通しとなり、タワービル建設計画は中止となりました。
総工費は約1000億円。ホテル・オフィス・商業施設の複合施設で、最上階には展望台も設置予定でした。
- 2019.02事業休止となっていた北港テクノポート線のうち、南ルート(コスモスクエア~夢洲)の事業再開が決定。
夢洲で開催する2025大阪万博とIR構想を見据え、コスモスクエア駅~夢洲駅間のみの事業再開を公表。夢洲車庫や夢洲駅~新桜島駅間は含まれません。
- 2020.07.07夢洲駅等の建設工事が着工。
夢洲駅は開削工法、夢咲トンネル(既設)~夢洲駅間はシールド工法で建設。
- 2021.05.15整備費が約40億円追加に。
- 2022.04.27OTSが夢洲駅基本デザインを公開。
基本コンセプトは「移世界劇場 動く(いきる)=移動の魅力を発信する駅」。ホーム階、コンコース階のデザインを公開した。
- 2023.05.24シールドマシンが到達。
夢洲駅から発進したシールドマシンが夢咲トンネル部に到達。
2023年6月21日にはシールド到達式も挙行されました。 - 2023.08.25駅名が「夢洲」に正式決定。
OTSが事業基本計画等の変更を申請。
大阪メトロが第二種鉄道事業許可を申請。
大阪市が南東出入口の建築デザインを公開。OTS大阪メトロは国土交通大臣に「北港テクノポート線(コスモスクエア駅から夢洲駅間)にOsaka Metro 中央線が乗り入れる第二種鉄道事業許可」を申請。
計画当初はOTSが施設管理・運行を一体で行う計画だったが、OTSが施設管理(第一種鉄道事業者)、大阪メトロが運行(第二種鉄道事業者)を担うこととなる。
- 2023.12.22OTSの事業基本計画等の変更が認可。
大阪メトロが第二種鉄道事業許可を取得。 - 2024.05.17延伸区間の加算運賃が認可。
コスモスクエア駅~夢洲駅間の運賃は、通常の運賃に加えて加算運賃を適用することが公表。
金額は、普通運賃+90円、通勤定期+3,370円、通学定期+1,520円。 - 2024.09.05延伸区間の開業日を2025年1月19日と公表。
- 2025.01.11大阪メトロ中央線でダイヤ改正を実施。
大阪港駅~コスモスクエア駅間で車内信号システムを導入し、最高速度を時速70kmから時速95kmに引き上げ。
各駅の停車時間が5秒から10秒延長、大阪港駅では20秒延長。
コスモスクエア行きの列車は全て夢洲まで運行するが、コスモスクエア駅~夢洲駅間は営業運転は行わない(回送扱い)。 - 2025.01.18夢洲駅開業セレモニーを挙行。
駅コンコース階にて挙行。
- 2025.01.19コスモスクエア駅~夢洲駅間が開業。
大阪メトロ中央線でダイヤ改正を実施。
夢洲駅にて開業出発式を挙行。回送扱いで運行していたコスモスクエア駅~夢洲駅間で営業運転を開始。
開業出発式はホーム階1号車側にて挙行。阿波座管区駅長の出発進行の合図により、5時2分発の初発列車が夢洲駅を出発。
ホーム
ホーム
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1面2線島式ホーム。全長は約150m、幅員は10mの計画。
壁面やホームドアが黒色ベースでとても上品な出で立ちです。また、黒がホーム中央の白さをより際立たせています。(黒色ホームドアは谷町四丁目駅に続いて2例目)
床は防汚加工を施した磁器質タイル、天井には金属の折り紙天井が設置されます。
線路・分岐器等
コスモスクエア方面に、両渡り線と保線用側線が設置されています。
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終端側は今後の延伸に向けて(計画・事業許可はあるが凍結中)、本線・車庫入出庫線の分岐できるような構造になる予定です。
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改札・コンコース
ホーム同様に、金属の折り紙天井の谷が連なっています。
壁面のサイネージは60m×3mの超巨大サイズです。
改札内コンコースの床は、中央ほど明るく、壁際ほど暗くなっています。
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出入口
開業時は1号出入口のみ。
今後、北西出入口がIR開業に合わせて設置される見込みです。
(構造物は完成済みで、工事関係者用出入口として使用されていた)
1号出入口は2025大阪万博の東エントランスに接続します。
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建設中の様子
引用・参考文献
大阪港トランスポートシステム「北港テクノポート線(仮称)夢洲駅基本デザイン(本編)」,2023.08.27閲覧.
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」) 基本計画」,2023.08.27閲覧.
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