5月18日(日)、大阪メトロが開催したイベント「保線基地撮影会 -長居保守基地-」に参加してきました!
普段見る機会の少ない保線車両の外観撮影を、長居保守基地で行いました!
今回はそのレポートをお届けします!
「保線基地撮影会 -長居保守基地-」参加レポ
今回のイベント概要
イベントの概要です。
イベント名 | 保線基地撮影会 -長居保守基地- |
日時 | 2025年5月18日(日) ・09:30~(午前の部) ・14:00~(午後の部) |
場所 | Osaka Metro 長居保守基地 |
参加人数 | 各回30人(計60人) |
参加費 | 大人10,000円、小人5,000円 |
主な内容 | ・保守車両の撮影 ・動画放映 ・ノベルティ配布 |
長居保守基地
今回のイベントはすべて長居保守基地で行われました。
この長居保守基地は保守車両の車両基地で、御堂筋線 西田辺-長居間に位置しています。
元々は御堂筋線の車両基地(長居検車場)として1954年に開設しており、1960年に我孫子検車場の開設に伴って閉鎖されました。
以後は現在に至るまで保守車両基地として使用されています。
保守車両の撮影
撮影会は3グループに分かれて行われました。1グループ10人程度でした。
マルチプルタイタンパー(B-45UE)
レールを持ち上げ、砕石を突き固める機械です。
大阪メトロ「保守車両を間近で撮影!長居保守基地で「保線基地撮影会」を開催します」
砕石道床の場合、列車が走行するとまくらぎが沈下し、レールがわずかにゆがみます。
このゆがみは列車の乗り心地を悪化させる原因になるため、砕石を突き固めることで、このゆがみを直します。
アングルも要因ですが、実際見ると大きくて迫力があります。

側面の壁面が、横斜め上に開くようになっていて、開いた隙間から下に向かって作業用の機械が出てきます。
今回の撮影会では既にこの状態でしたが、普段は格納されています。



さらに作業用の機械部分を見ると、ツメが線路のかなり深くまで伸びるようになっていることが分かります。



レール削正車(RG-16 / LRR16M-38)
傷んだレールを削る機械です。
大阪メトロ「保守車両を間近で撮影!長居保守基地で「保線基地撮影会」を開催します」
レールは列車が繰り返し走行することにより頭部の形状に波を打ったような状態等が発生します。このレールの上を列車が走行すると微振動により、乗り心地の低下・車内騒音の増加や沿線への騒音被害および軌道材料の損傷につながります。
そこで、レールを削り、微振動を発生させないようにしています。
3両編成のうち1両目(建屋外にある車両)に削正・測定装置があり、2両目がレール削正、3両目が動力車のようです。






1両目にある測定装置。測定時には台車が下に降りて、走行しながらレールの波状摩耗を測定するそう。



2両目にある削正機器。バネっぽい輪の中に砥石が付いています。



構築点検車(MD-22)
構造物の点検や補修時の高所作業に使用する機械です。
大阪メトロ「保守車両を間近で撮影!長居保守基地で「保線基地撮影会」を開催します」
車両の後部にある高所作業台は上昇及び張出し機能を装備しています。
構造物はいわゆるトンネルのことで、トンネル天井や壁面を点検・補習する際に使用するそう。
撮影会時にはパンタグラフ式の作業台が限界まで上昇しており、さらに台が左右にもせり出している状態でした。



運転席は側面を向いています。前方も後方もこの運転台1台でまかなえるようになっています。



その他(車両)
上で紹介したものが今回の撮影会の目玉として公式から挙げられていたものですが、他にも車両はいろいろ見られました!
今日は撮影会のために多くの車両を車庫に残すよう調整していたそうです。日中でも毎日作業員がいてどこかしらで作業をしているそうですが、今日は特別に作業中断日にしたそう。















その他(車両以外)



事務所の入口前に、御堂筋線と四つ橋線の配線略図がありました。まわりに車両名が印字されたマグネットが貼ってあったので、現在の作業場所が分かるようになっているのでしょうね。



正面は御堂筋線に接続する出入庫線です。止水扉があります。
基地内のポイントはすべて手動です。
この辺りは全体的に地面に傾斜があって面白いです。トンネル方向に下っていますね。ただ平面ぽいので、渡り線が少し急な勾配になっています。



撮影会冒頭と最後に使用した事務所4階の会議室ですが、JR阪和線の眺めが良かったです。
撮影できませんでしたがオーシャンアローやはるかも見えました。
おみやげ
最後に、大阪メトロのイベント恒例のおみやげ、ノベルティグッズの紹介です。
- eMETRO MOBILITY TOWN 20%offクーポン
- 保線車両ステッカー
- 犬釘
- 試刷きっぷ(夢洲駅発行・開業日)



犬釘は、レールを木製の枕木に固定するためのクギです。現在は枕木がコンクリート製(PC枕木)になり、固定方法が変わったため使われていません。
釘の頭が犬の頭や耳に見えることから犬釘と呼ばれるそうですが、国内で一般的なのは耳なし釘のようで、大阪メトロの使用していた耳あり釘は国内では珍しいようです。
また試刷きっぷは、夢洲駅発行で、発行日は夢洲駅の開業日になっています。
以前の鶴見検車場撮影会でもノベルティになっていました。またいただけるとは…ありがたいです…。
ということで、今回のイベントはこんな感じでした。過去の内容と比べると控えめな内容だったかもしれませんね。
ただし過去イチの少人数な会で、個人的にはそれが一番嬉しかったです!(人は少なければ少ない方がいい…)
大阪メトロさま、盛りだくさんで楽しい時間をありがとうございました!
引き続き、このようなイベントがあればまた参加したいです!
またその際にはレポートも書いていきますよ!!
引用・参考文献
大阪メトロ「保守車両を間近で撮影!長居保守基地で「保線基地撮影会」を開催します」,2025.05.18.
コメント