【追記】実際の使用例について追記しました!
鉄道やバスを通勤通学で利用する方にとっては定期券は必須ですよね。定額を払うと指定区間が一定期間乗り放題になる定期券というサービスは、最近よく言われるサブスク(サブスクリプション)の1つです。
ですが、この定期券というサービスを利用している皆さん、こんなことを不満に思うことはないですか?
定期区間以外も乗り放題にはならんのか!
思いますよね!
「学校帰りに梅田で遊びたいけど定期外で行けへん!」「仕事休みの日に海遊館に行きたいけど定期外やなぁ。」「緑木検車場に行きたいけど定期外だからバイクで行こ。(管理人談)」「」
電車もサブスクやってよ!と思い続けていたのですが、管理人の意識不足でした。北極星さんに教えていただきました。ありがとうございました!
あるんですよね!大阪メトロ・大阪シティバス乗り放題サービス!その名も、共通全線乗車券!
でもこの共通全線乗車券、使いこなせる人はほとんどいないと思います。今回は共通全線乗車券を使いこなせる人はいるのか?について考えていきたいと思います。
共通全線乗車券
共通全線乗車券の概要
見た目はこんな感じ。
よくある磁気カードですが、右上にでかでかと書いてある「全線」の文字が神々しい。
名称 | 共通全線乗車券 |
有効区間 | Osaka Metro・大阪シティバス全線 (大阪シティバスはIKEA鶴浜 / ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行バス、空港バスを除く。) |
販売場所 | 定期券発売所、自動定期券発行機(ピンク色の券売機) |
金額 | ・1か月:16,790円 ・3か月:47,900円 ・6か月:90,600円 |
なお、相互直通区間は利用範囲外となっていますので注意してください。
大阪メトロの相互直通区間
・御堂筋線 江坂駅より北側(緑地公園~千里中央)
・中央線 長田駅より東側(荒本~学研奈良登美ヶ丘駅)
・堺筋線 天神橋筋六丁目駅より北側(柴島~北千里・高槻市・京都河原町など)
共通全線乗車券はお得なのか。
では実際に共通全線乗車券がどのくらい便利なのか見ていきましょう。
最高値の通勤定期券、普通運賃、エンジョイエコカード(1日乗車券)と比較しました。
〇通勤定期券と比較
1か月で見ると、最高値の通勤定期券と比べると4,400円高いです。定期券外で4,400円(11.6~24.4回)以上利用することがあれば、共通全線乗車券の方がお得になります。
〇普通運賃と比較
普通運賃だと1か月で45回以上利用すればお得になる人が出てきます。往復すると23回目以降からですね。
この辺だとまだ得する方もおられる方もしれませんが、問題はエンジョイエコカードです。
〇エンジョイエコカード(一日乗車券)と比較
単純計算ですが、20~28日以上利用すれば共通全線乗車券の方がお得になります。100回くらい地下鉄に乗ったとしても、乗った日数が1ヶ月で19日以下ならば確実にエンジョイエコカードの方がお得です。
逆に言うと、毎月100回近く地下鉄に乗り、なおかつほぼ毎日地下鉄・バスに乗るような選ばれし者のみが得をするのが、この「共通全線乗車券」です。
管理人にはこんな資格はない…。
まだ待ってください!
一回ここまでの話は忘れましょう。
実は共通全線乗車券を利用するハードルを上げる壁が存在するのです!!
最大の敵はPiTaPaの利用額割引
選ばれし者にしか使いこなせない共通全線乗車券ですが、さらに追い打ちをかけるように現れるのが「PiTaPa」です。
PiTaPaには利用額割引というものがあります。1回の乗車から10%の割引が効くというものです。さらに1か月の利用額が積み重なるにつれて割引額も上がっていきます。1か月で14,000円以上利用すると、なんと毎月25%も割引されるのです。
これをふまえて計算すると下の図のようになります。(※PiTaPaの利用額割引はプレミアム、マイスタイル、フリースタイルと3種類のどれでも適用されますが、今回はフリースタイルを利用していると考えます。)
PiTaPa利用額割引(14,000円以上の利用の場合)
・12,050円 + (利用額 - 14,000円) × 0.75
1か月で20,306円以上も大阪メトロを利用する場合は共通全線乗車券の方がお得になります…。これは難しい。
〇通勤定期券と比較
1か月で見ると、最高値の通勤定期券と比べると7,916円高いです。定期券外で7,916円(20.8~44.0回)以上利用することがあれば、共通全線乗車券の方がお得になります。
〇普通運賃と比較
普通運賃だと1か月で54回以上利用すればお得になる人が出てきます。往復すると27回目以降からですね。
これでもまあまあ難しい気がしますが、やはり問題はエンジョイエコカードです。
20,306円以上利用することがどれだけ難しいか、エンジョイエコカードとの比較してみましょう。こちらの表も一緒にご覧ください。
2020年での計算ですが、他の年でもほとんど変わらないと思います。
毎日エンジョイエコカード買ってもほとんど変わらん!
どういうことだってばよ…。文字通り1日も欠かさずエンジョイエコカード使わないといけないような人しか共通全線乗車券を使う資格がないなんて…。
もちろん無駄な使い方(どんな時も切符を買う、のような)をすれば、いくらでもお金を使うことはできます。しかし本当に節約しようと思っている人が共通全線乗車券を購入する機会はほとんどないように思います。
それこそ共通全線乗車券を買うとなると、珍しいもの欲しさに買う人ぐらいなんじゃないですかね…。管理人はめちゃくちゃ買いたいのですが!貧乏学生なのでなかなか手を出せません。
もし共通全線乗車券を持っている方がいれば是非教えていただきたいです。どんな人が持っているのだろうか…。
追記
記事を投稿して一晩経ちましたが、使用方法についていろいろな反応を頂いたので紹介します!
法人利用
法人(会社)で利用しているという声です。何と言っても「持参人1名有効」なので1枚持っていればだれでも利用できることを上手く利用しています。外回りの多い会社ではそのように上手く交通費を節約していくのでしょうね。(そういう解釈で合ってるでしょうか…?)
個人利用
コメントを見ていただければと思うのですが、個人で所有している方もおられるようです。(かっこいい…)
何日もかけてスタンプラリーに回られた時や、遠くまで行く時に重宝されているようですね。
管理人もそんな風になりたい…
引用文献
Osaka Metro「便利なカード乗車券」
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コメント
密かに個人で全線定期を使っていますが
便利なのはスタンプラリーがあったり(一回で全部行かずに分けていく)や
江坂方面に行って帰ってとかちょっとしんどいときにバスに乗ったり撮影に行くときには便利です。
一番全線定期の本領を発揮したときが全駅のスタンプをおして回るときには
すごい便利でした(1週間で全部まわれました)
前のコメントに追加ですが
全線定期を所有している理由としてそこに通勤定期を兼ねているからです。
筆者は勤務先まで3区間なので
通勤定期 ¥10.650 全線定期 ¥16.790 差額 ¥6140 ですが
そこに
前記のような使い方をしていますし後は梅田駅の改札内通り抜けや
同じ駅で入場して同じ駅で出場することも可能ですので個人所有になっております。