今回は大阪メトロ四つ橋線四ツ橋駅にある壁の秘密について紹介します!
四つ橋線四ツ橋駅
四ツ橋駅の概要
大阪メトロ四つ橋線の四ツ橋駅は、1965(昭和40)年10月1日、四つ橋線の大国町駅〜西梅田駅間の延伸時に開業しました。
四ツ橋はビルの立ち並ぶオフィス街でありながらも、アメ村や堀江から近いお洒落なエリアとしても名を馳せる街にあります。
また御堂筋線・長堀鶴見緑地線心斎橋駅とは同一扱いの駅であり、改札内で乗り換え可能なのに駅名が違う特殊な駅です。ただし四ツ橋駅は心斎橋駅から少し離れていて、両駅を行き来する通路には動く歩道が設置されているほど。
この四ツ橋駅の写真、左側の青い壁を見ると何やら珍しいデザインをしていますね…
四つ橋と四ツ橋
よく間違えているのを見かけるのでここで注意しておきますが、路線名は四「つ」橋線ですが、駅名は四「ツ」橋駅なのです。読み方は同じですがひらがなかカタカナかの違いがあります。
これは四つ橋線は四つ橋筋という道路名から名付けられているのに対して、四ツ橋駅は地名から名付けられているからだそうですよ。
そして今回は、四ツ橋という地名が秘密の壁の謎を解き明かす鍵となります。
ホーム壁の秘密
お待たせしました!
壁のデザインを見ていきましょう!
四ツ橋駅の壁デザインは元々はタイル張りだったそうですが、2012年3月頃に現在の姿にリニューアルされています。
壁は大きく三色に色分けされており、上から白色、水色、青色の三色構成になっています。そして中段の水色の壁には、何やら青色のデザインが施されているのです。
このようなおしゃれなデザインも施されている中、ひときわ目立つのは次の4種類デザインです。
まずはデザインからご覧ください。
よく見ると、斜めに倒れた文字に見えませんか?
実はこれ、上から「すみやばし」、「よしのやばし」「かみつなぎばし」、「しもつなぎばし」と書かれているのです!
4つの「ばし」を合わせて「よつばし」!
なんて寒いギャグもまんざらではなく、本当に四ツ橋の由来になっているんです。
半世紀以上前、四ツ橋駅付近の長堀通と阪神高速1号環状線北行きの部分は、それぞれ長堀川と西横堀川という川が流れていました。そして長堀川と西横堀川は十字に交差していたのです。
十字交差部に架かっていた4つの橋こそが、先ほど紹介した炭屋橋(すみやばし)、吉野屋橋(よしのやばし)、上繋橋(かみつなぎばし)、下繋橋(しもつなぎばし)でした。
この4つの橋をまとめて「四ツ橋」と呼んでいたんですね。
西横堀川は埋め立てられ、1964(昭和39)年に上繋橋、下繋橋は撤去。現在は阪神高速1号環状線になっています。
また長堀橋も埋め立てられ、1970(昭和45)年に炭屋橋と吉野屋橋も撤去。現在は長堀通となっており、その地下には長堀鶴見緑地線が走っています。
駅上の四ツ橋跡
四ツ橋交差点の長堀通の中央分離帯部には、四ツ橋跡として顕彰碑や句碑が設置されています。
四ツ橋はなくなってしまいましたが、駅名や地名、そして碑となって現在もその名を遺しているのです。
四ツ橋跡
もとここは、東西に流れる長堀川、南北に流れる
西横堀川が交叉していた場所であった。
東に架けられていた橋を炭屋橋、西を吉野屋橋、
南を下繋橋、北を上繋橋と言い、合わせてこれを
四ツ橋と言った。
このあたりは大阪の中心部で、十字の川面を行き
交う船や橋上の往来も激しく、納涼や観月にも適し
ていたので、古来より有名であった。
(俳句は省略)
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