2021年5月18日、大阪メトロは「Osaka Metro クリエイト」という取り組みを新たに発表しました。SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の実践策としています。
Osaka Metro ではこれまで廃車した車両は、一部の部品を取り外し、廃品販売の実施や、資源としての再利用などを行ってきましたが、今回、40年近くに亘り活躍してきた車両を、引退後もより多くの方々に親しまれ活躍してもらいたとの思いから、商品として再生する取組みを進めます。
大阪メトロ「Osaka Metro 廃車再生プロジェクト「Osaka Metro クリエイト」車両部材を使用して商品化するためのものづくり事業者・クリエイターを募集します」
既存のファンだけでなく、新たな層を引き込む取り組みだと捉えられます。
また、これまでにも実施されてきたファン向けの廃品販売で販売していたのは一部だけで、ほとんどの廃車は高額の費用をかけてスクラップにしていたようです。
この取り組みの流れとしては、①クリエイターを募集、②車両見学会の開催、③選考会を実施、④商品化、となる用です。
そして②車両見学会が6月1日、2日に実施され、その様子から10A系19編成(1119F)が廃車対象であることが判明しました。
廃車再生プロジェクト
ニュース番組にて判明
6月1日放送の夕方のニュース番組「やさしいニュース」(テレビ大阪)にて車両見学会が取り上げられ、そこで車両が判明しました。
6月1日の見学会の様子
テレビ大阪公式の見逃し配信の動画です。
30000系車両(31606F)とともに映っているのは紛れもなく1119Fです。ちなみに方向幕は回送。
6月2日の見学会の様子
MBSニュースにて、2日目の見学会の様子が紹介されていました!
2日目の見学会では、となりにOsakaPointExpressを添えて実施。
さらに廃車される1119Fの方向幕は「梅田」というファンにはうれしいサービスもあったようです。
最終的にどのような商品になるのかにもよりますが、個人的にはこのプロジェクトには賛成です。もちろんファンへの還元も重要です。ただより多くのファンを増やすことも重要です。まだ初回なので賛否両論はあるかと思いますが、今後の進展に期待しています。
参考文献
大阪メトロ「Osaka Metro 廃車再生プロジェクト「Osaka Metro クリエイト」車両部材を使用して商品化するためのものづくり事業者・クリエイターを募集します」(2021/06/02閲覧)
テレビ大阪「【セカイロ】大阪メトロも近鉄も……鉄道各社でSDGs」(2021/06/02閲覧)
テレビ大阪ニュース「【セカイロ】大阪メトロも近鉄も……鉄道各社でSDGs」(YouTube)(2021/06/02閲覧)
大阪日日新聞「引退車両を商品化 再生プロジェクトが始動」(2021/06/08閲覧)
MBSニュース「大阪メトロが企画『廃棄車両を生まれ変わらせて!』車両がカバンに?DJブースに?」(2021/06/08閲覧)
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