【御堂筋線88th】心斎橋をさがせ!【大阪メトロ御堂筋線/長堀鶴見緑地線】

1号線:御堂筋線

1933年5月20日。

88年前の今日に、日本初の公営地下鉄として大阪市営地下鉄御堂筋線「梅田(仮駅)~心斎橋」が開業しました。

大阪メトロとなった現在でも多くの人に利用されており、今も昔も人気のスポットである心斎橋。今回はこの心斎橋の地名の由来にもなった橋としての「心斎橋」の特集です!

心斎橋は架橋以来3代にわたって使用されました。現在心斎橋の架かっていた長堀川は埋め立てれているため、橋は撤去されたわけですが、過去の心斎橋が現在でも見られるとの情報を聞きつけ、今回は調査してきました!

では行きましょう!

心斎橋をさがせ!

心斎橋は3つ存在した!

心斎橋は時代によって3代に渡って架け替え、再利用されています。

まず初代は、江戸時代の1622(元和8)年、長堀川の開削時に、町の南北の往来のために「町橋(町人が自費で架橋・管理する橋)」として誕生(諸説あり)。橋名の由来は、長堀川を開削した一人で、橋を架けたまさにその人物「岡田心斎」から。初代の心斎橋は木橋でした。

そして2代目1873(明治6)年に架橋されました。この橋はドイツ製のもので、大阪で2番目、日本で5番目の鉄橋として当時は話題だったようです。その後は大阪市内で何度も移築されています。

最後に3代目1909(明治42)年に架橋されました。そして3代目は石橋でしたが、愛媛県産の良質の御影石を使用し、西洋の橋を意識したデザインで話題だったそう。この3代目は1964(昭和39)年の長堀橋埋め立てまで55年間に渡って使用され、埋め立て後は撤去。
……とはならず、埋め立て後も同地点で陸橋の一部として移築され、そして現在もさらに姿を変えて再利用されています。

御堂筋線が開通、そして心斎橋駅が開業した1933年には既に三代目となっていた心斎橋。その歴史の深さが計り知れます。

心斎橋駅構内の3代目レプリカ

長堀鶴見緑地線は駅ごとにデザインテーマがあり、それぞれの駅が個性的なデザインで有名です。

心斎橋駅のデザインテーマは「夕日と心斎橋」。吹き抜けのあるコンコース階には、夕日を模したオレンジのタイルと三代目心斎橋のレプリカが装われています。

欄干には四葉のデザイン(?)があったんですね。

橋脚にも立派な装飾。そしてその上には2本のガス灯。デザインがすごい(小並感)

下階から望むと、川底から心斎橋を見上げている感覚になります。不思議な感じです。

地上の3代目を再利用した場所

先程「3代目は石橋は姿を変えている」と書きましたが、それがまさに元々橋が架かっていた場所なのです!

心斎橋筋商店街と長堀通が交差するここに、石橋の一部とガス灯が復元されています。

1997年に地下街クリスタ長堀が開業した際に復元されたものです。

以前は道路部も石畳になっていたようで、心斎橋の面影が強く遺されていたようですよ。

さらに橋の両側にあるクリスタ長堀のガラス天井は、波を描くように心斎橋の下に潜る形になっており、川の上に橋が架かっているかのようなデザインになっています。

ちなみに橋の下には本当に水が流れているらしいです。

…が、管理人が見た時には水は止まっていました。残念。

心斎橋筋商店街のアーケードの上にも3代目心斎橋を模したデザインの看板があります。当時はこんな風に賑わっていたのでしょうか。想像が膨らみます。

2代目は鶴見緑地に!?

これまでは石橋である3代目心斎橋の内容でしたが、最後は鉄橋である2代目心斎橋の話です!

100年以上前に撤去された2代目心斎橋は、今でも大阪に健在だという話を聞きつけ、管理人は長堀鶴見緑地線 鶴見緑地駅が最寄りの鶴見緑地へとやって来ました。(繰り返しが多い)

鶴見緑地といえば「いのちの塔」
現在は中に入れないそうで…、いつかは入ってみたい。

鶴見緑地の西の端へと向かって行きます。

すると…

<ドン!

これが100年以上前から使用されていた2代目の心斎橋です!現在は「緑地西橋」という名前で使用されています。アーチも健在です。

2021年の今になってこの橋を見ても、長さ、幅、ともに十分に大きい橋ですよね。

架橋から148年に渡って、この鉄橋は心斎橋、境川橋(西区)、新千船橋(西淀川区)、すずかけ橋(鶴見緑地内の別位置)、緑地西橋と、4度の架け替えと5つの名前をもち、大阪市を渡ってきたようです。

では最後に橋のそばの碑を見てお別れです。

緑地西橋
この橋は、明治六年三月長堀川に架けられた
心斎橋の弓形の桁を用いて、つくられた。
当時、心斎橋は、日本で五番目に架けられた
鉄橋(ドイツ製、橋長三十七・一メートル幅員
五・二メートル)で、その規模の大きさは多く
の人を驚かせたという。
しかし、明治四十一年に撤去され、石づくり
のアーチ橋に主役の座をうばわれてからは、
境川橋、新千船橋、すずかけばしと、次々に
その身の置きどころを代えていった。
そして、このたび当地で五度目の奉公をする
ことになったが、がっしりとした鉄の骨組み
文明開化の昔をしのぶことが出来る。
平成元年三月 大阪市

参考文献

大阪市「心斎橋(しんさいばし)

心斎橋筋商店街「年表(心斎橋の変遷)

今後の鉄道イベント情報(鉄道コムより)

鉄道コム

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