
Railway wiring diagram (Awaji sta. Hankyu Kyoto Line/ Senri Line)
淡路駅は配線鉄の大好物です。連続立体交差事業が完成してしまうと線路交差が大幅に減ってしまいますが、二重高架もなかなか興奮しますよね。
今回はそんな淡路駅の現在と高架化後の配線図を見ていきます。
高架化前後の阪急淡路駅の配線図を見比べる
現在の配線図

2・3号線(画像上)が京都河原町・北千里方面の上りホーム、4・5号線(画像下)が大阪梅田・天神橋筋六丁目・天下茶屋方面の下りホームとなっており、方向別複々線の構造を取っています。(1号線は現在撤去されて存在しません)左右に伸びる路線が京都線、左下と右上に伸びる路線が千里線です。
下り線には駅の両側に両渡り線が設置されています。上り線には梅田・天六側(画像左側)には京都線から千里線への片渡り線、京都・北千里側(画像右側)には両渡り線が設置されています。また、京都線梅田側と京都・北千里側(画像右側)には上下線を結ぶ片渡り線が設置されています。
この配線構造により千里線上りだけは2号線に進入することはできません。京都線上りは2・3号線に進入することはできますし、京都線・千里線下りは4・5号線に進入することはできます。
この配線には運行上大きなネックがあります。 上下線の平面交差が3つ存在すること。京都線の車両がこの平面交差を通過する間、千里線の車両の信号待ちが頻発しています。(これが”電車が車を待つ踏切”という珍しい状況を作り出しています。)
また、京都線・千里線は独立して走っている訳ではありません。普通に限り同じ路線を直通する電車を通して淡路駅で路線を跨ぐ電車が交互に設定されています。なお、普通は淡路駅で対面乗換が可能なのでさほど問題ではないと思いますが…
連続立体交差事業 完成後の配線図
2024年度末に高架切替・2027年度末に全体完成予定
※こちらの配線図は確定のものではありません。
鉄道ピクトリアルによると下のような配線図になるようです。
4F 下りホーム

↙天下茶屋・天神橋筋六丁目
3F 上りホーム

嵐山・京都河原町↘
連続立体交差事業が完成したら、淡路駅は上りと下りで2層構造のホームになっています。下りホーム(大阪梅田・天神橋筋六丁目方面)は上階のホームへ。そして上りホーム(京都河原町・北千里方面)は下階のホームになります。
また両ホームともに駅両端に両渡り線が設置され、柔軟なダイヤ設定が可能になると思われます。特に「2号線に進入することができなかった千里線上り」は上方修正されることになります。
1つ懸念点として挙げられるのは、京都線の上下線の片渡り線がどこに設置されるのかという問題ですね。上下構造がなくなる地点まで逆走するという場面がワンチャン見られるのかな…?
鉄道模型シミュレーターで再現
実際にこの現場を鉄道模型シミュレーターNX(VRM-NX)で再現してみました!なんとなくイメージがつくと思いますので是非見てみてください!
参考文献
電気車研究会「鉄道ピクトリアル 臨時増刊号 阪急電鉄 2010年 08月号」
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