北大阪急行線 箕面延伸事業まとめ

北急-箕面延伸

【2022.03.19追記】記事全般を加筆修正しました。

大阪メトロ御堂筋線と江坂駅で接続し、相互直通運転を行っている北大阪急行南北線では千里中央のその先、箕面方面への延伸に向けて建設工事を行っています。

この記事ではこの箕面延伸事業について徹底解説します!!

北大阪急行線 箕面延伸事業まとめ

事業の概要

「北大阪急行線延伸事業」は、現在の終点である千里中央駅から新御堂筋(国道423号線)に沿って箕面市に向かって約2.5km延伸し、「箕面船場阪大前駅」「箕面萱野(かやの)駅」の2駅を開業させる計画です。

これにより、箕面萱野駅から梅田駅まで乗り換えなく24分で接続されます!

2017(平成29)年より工事が開始しており、開業目標は2023(令和5)年度としています。

用地買収の遅れや工事中に見つかったコンクリート擁壁・土留壁の除去などによって工程見直しを余儀なくされ、開業時期が当初目標の2020(令和2)年度から2023(令和5)年度中へと延期しています。

延伸
区間
千里中央駅~箕面萱野駅 約2.5km
設置
予定駅
箕面船場阪大前駅:大阪府箕面市船場東3丁目付近(地下駅)
箕面萱野駅:大阪府箕面市西宿1丁目付近(高架駅)
適用
法規
鉄道事業法(第一種鉄道事業):千里中央駅~箕面船場阪大前駅南端
軌道法:箕面船場阪大前駅~箕面萱野駅
主な
構造形式
千里中央駅~箕面船場阪大前駅間:シールドトンネル、開削トンネル
箕面船場阪大前駅:開削トンネル
箕面船場阪大前駅~箕面萱野駅間:開削トンネル、高架構造
箕面萱野駅:高架構造
開業
目標
2023年度
事業費650億円 874億円(工事費 811億円、車両費 63億円)
整備
主体
北大阪急行電鉄 及び 箕面市
●北大阪急行電鉄の整備内容
千里中央駅から箕面船場阪大前駅南端までの区間
箕面船場阪大前駅から箕面萱野駅までの区間のうち、線路や駅内装など
●箕面市の整備内容
箕面船場阪大前駅から箕面萱野駅までの区間のうち、コンクリート構造物や駅舎など
営業主体北大阪急行電鉄
地理院地図を加工
出典:北大阪急行電鉄(株)「延伸線の概要

地下区間は、千里中央駅から始まり箕面船場阪大前駅から北に300m先までです。主に国道423号(新御堂筋)南行き線の側線下に建設されます。千里中央駅と箕面船場阪大前駅の駅間はシールドトンネル、箕面船場阪大前駅より北は開削トンネルです。

高架区間は、箕面船場阪大前駅~箕面萱野駅間の途中から先の区間です。全区間が新御堂筋東側に建設され、箕面萱野駅はみのおキューズモールと直結されます。

【GoogleEarth】北急箕面延伸区間を眺める【北大阪急行箕面延伸事業】

電車本数については、現在の千里中央駅に乗り入れている全ての電車が箕面萱野駅まで乗り入れることになっています。

箕面萱野駅へ乗り入れる電車本数について質問があり、現在の千里中央駅に乗り入れている全ての電車が箕面萱野駅まで乗り入れる旨を説明しました。

箕面市「平成30年度市民説明会の実施結果

駅について

千里中央駅(現 終端駅)

現在の終端駅である千里中央駅。大がかりな改装工事などがあるわけではないですが、延伸に伴って変わる箇所がいくつかあります。

まず一つは、線形改良です。

1番線の北端で線路が少しホーム側に移動する形で改良されています。

それに伴ってホームも削られるなどの工事が行われました。

さらに延伸開業後は全線が箕面萱野まで乗り入れることから、千里中央駅の分岐器の撤去も行われるようです。

これは箕面市の市民説明会にて明らかになっています。

千里中央駅での折り返し運行の検討についてご意見があり、千里中央駅に設置されている分岐器が無くなるため、千里中央駅での折り返し運転はできなくなる旨を説明しました。

箕面市「令和3年度市民説明会の実施結果」,2022.03.17閲覧.

箕面船場阪大前駅

引用 MinohCityOffice「北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)」YouTube

計画時の駅名は「箕面船場駅」でした。

駅は「開削工法」(地面を掘って構造物を作った後に土を埋め戻す工法)にて建設し、コンクリート構造物や駅舎は箕面市が、線路や駅内装は北大阪急行電鉄が担当します。

ホームは1面2線で、フルスクリーンタイプのホームドアが設置されます。イメージ映像では発車標のモニターは薄型で、今里筋線(更新後)と似たタイプでした。

出入口は、南北に2か所設置される予定です。北出入口はCOM2号館の階段と、セブンイレブン前にエスカレーター・エレベーターが設置されます。南出入口は駅前広場に接続し、大きな出入口になります。

また地下の駅舎内には駐輪場が設置されるようです。今里筋線の地下駐輪場のようなイメージだと考えています。

引用 MinohCityOffice「北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)」YouTube

駅周辺は「船場繊維団地 (COM ART HILL) 」と呼ばれる商業地区です。高度経済成長期の昭和30年代の後半、大阪市の中心部の過密化に伴って船場地区の繊維卸商の問屋街から移転してできました。

現在は船場繊維団地の衰退がみられますが、この延伸計画が決定したことで、駅東側には大阪大学箕面キャンパス及び学生寮と市民文化ホールの移転・建替えや、大阪大学と連携した図書館及び文化交流施設の建設が決定し、いずれも2021(令和3)年春より開業しています。

また駅開業までに南出入口接続の駅前広場や、新御堂筋を横断できる歩行者デッキなどの整備も進む予定です。

箕面萱野駅

引用:MinohCityOffice「北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)」YouTube

箕面船場阪大前駅と同様に1面2線の駅でホームドアはフルスクリーンタイプです。イメージ映像によると、発車標のモニターは薄型でした。プラットホームの天井はガラス張りでとても明るい印象です。

出入口は2つ設置される予定です。1つはみのおキューズモール・かやのさんぺい橋に接続するもの。もう1つは駅南側に設置される予定です。

引用:MinohCityOffice「北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)」YouTube
引用:MinohCityOffice「北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)」YouTube

みのおキューズモール内にある「かやのさんぺい橋」と駅の接続部には下のような看板があります。こちらのイメージ図では駅は側壁も天井もガラス張りでお洒落です。

みのおキューズモールにある看板

駅に加えて、駅東側にはバスターミナルやタクシー乗り場、地下駐輪場整備されます。バス路線は従来の千里中央を中心とした路線網を再編し、箕面周辺のバス路線は箕面萱野駅を中心とするそう。

さらに駅ビルがバスターミナル上に整備されます。東急不動産が整備することから、実質的にみのおキューズモールの増床だと思われます。

また駅高架下にも店舗が並ぶ計画です。

解説

開業時期を3年延期

2019年5月17日に、設計及び工事工程の見直しなどが必要となったことから、開業目標を2020年度から3年延期し、2023年度に変更したことが発表されました。延期理由は下の3つです。

  1. 用地交渉が長期化したため
  2. 基礎杭施工箇所に昔のコンクリートの壁があることが判明し、その撤去に時間を要したため(約3ヶ月)
  3. シールドトンネル掘削箇所に土留壁があることが判明し、とても狭い空間での撤去作業に時間を要するため(約17ヶ月)

2,3番目の地下支障物については、通常行うべき事前調査は実施したものの、その時点では地下支障物は発見できていなかったことが市民説明会の質疑にて明らかになっています。

開業延期の要因となった埋設物について、なぜ事前にわからなかったのかという質問に対し、台帳による調査やボーリングなど、通常行うべき事前調査は実施したものの、発見できなかったという旨を説明しました。

箕面市「令和元年度市民説明会の実施結果
引用 箕面市「北大阪急行線延伸事業の開業目標を見直しました

また、工期延長に伴う総事業費(当時650億円)の変更はしないそうです。

工期延長とは別の理由で、224億円の工費増額が発表されています。
詳しくは「事業費が224億円増加」の章を見てください!

「発注者:大阪メトロ」とは

箕面萱野駅周辺の工事現場には大々的に「発注者 大阪市高速電気軌道株式会社」と書かれています。大阪メトロの正式名称ですね。さらにその下には「工事管理 株式会社大阪メトロサービス」と大阪メトロの子会社名も記されています。

「北大阪急行が大阪メトロに吸収される伏線なのでは…?」と思いたくなる気持ちは分かりますが、それは全く関係ありません笑

実は箕面船場阪大前駅~箕面萱野駅の構造物の建設を、担当する箕面市が大阪メトロに業務委託しています。大阪メトロは箕面市に対して技術支援を行っているわけですね。

これに関しては、箕面市議会で2018(平成30)年3月23日に議決を得た、第51号議案にて確認できます。(甲:箕面市、乙:大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)です。)

乙は、協定書の記載事項(設計図書を含む。)に従って業務を完了し、目的物を甲に引き渡すほか、甲の施行する北大阪急行線延伸事業(以下「事業」という。)の推進に係る技術的支援を行うものとし、(後略)

箕面市「参考資料 第51号議案 業務委託契約締結の件(北大阪急行線延伸事業に伴う特殊街路部整備業務)

事業費が224億円増加

2021年3月、総事業費が当初予定の650億円から224億円増えて、総事業費が874億円に変更されることが発表されました。

内訳も紹介されていまして、「北橋出入口」、「設計・用地」費用を除く、各費用が増額しています。設計深度化による構造変更や資材労務単価の上昇などにより、事業費を増額せざるを得なくなったようです。

874億円の内訳
・工事費 811億円
・車両費 63億円

箕面市の市民説明会の配布資料では、主な増額要因として高架建造物の設計基準が「鉄道規準」から「鉄道規準+道路規準」を満たすように変更することになったことが強調されていました。

また新市長の就任直後に判明した内容ということで、なにやら闇深いものがありそうですが、これ以上語ることはやめておきます。詳細はこちらから。

駅ビル・高架下店舗の整備計画

2021年3月18日、東急不動産が箕面萱野駅ビル・駅高架下店舗の整備を行うことが発表されました!

開業は2024年3月予定ということで、鉄道開通に合わせての開業になるようです。

事業の歴史

  • 1989.05.31

    「北大阪急行南北線の延伸線 千里中央 – 箕面中部間」が、「2005年(平成17年)までに整備に着手することが適当である区間」として位置づけられる。

  • 2004.10.08
    近畿地方交通審議会「近畿圏における望ましい交通のあり方」(答申第8号)

    「京阪神圏において、中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」の一つに位置づけられる。

  • 2015.12.10
    都市計画決定
  • 2015.12.25
    軌道法特許取得、鉄道事業法許可取得
  • 2016.08.31
    都市計画事業認可取得
  • 2016.11.25
    軌道法工事施行認可取得、鉄道事業法工事施行認可取得
  • 2017.01.19
    工事着工
  • 2018.07.24
    新駅の名称決定

    箕面船場駅を「箕面船場阪大前駅」、新箕面駅を「箕面萱野駅」とすることが正式に決定した。

  • 2019.05.07
    開業時期を2020年度から2023年度への延期を発表
  • 2020.
    当初の開業予定年度
  • 2020.11 下旬
    千里中央駅1番線の線形改良

    線形改良、およびホームの形状変更が行われました。詳しくはこちらの記事にて

  • 2021.03.21
    事業費が224億円増加することを発表

  • 2021.05.18
    駅ビル・高架下店舗の整備計画が発表

    2024年3月開業予定です。

  • 2022.08.25
    開業年度などが正式発表

    開業時期、新駅デザイン、増備車両などの情報が、北大阪急行・箕面市から発表されました。
    詳しくはこちらの記事にて

  • 2023.
    開業予定年度

関連動画(箕面市公式YouTubeより)

北大阪急行線延伸計画 イメージ映像 (箕面市)

参考文献

北大阪急行電鉄(株)「北大阪急行線延伸事業について
箕面市「北大阪急行線の延伸と関連まちづくり(最新情報はこちらから!)

北大阪急行電鉄(株)「延伸線の概要
北大阪急行電鉄(株)「2019年1月25日、2月9日実施 北大阪急行線延伸事業シールドトンネル工事説明会資料
箕面市「工事説明会の実施結果(平成28年10月)
箕面市「令和元年度市民説明会の実施結果
箕面市「参考資料 第51号議案 業務委託契約締結の件(北大阪急行線延伸事業に伴う特殊街路部整備業務)
箕面市「北大阪急行線延伸事業の開業目標を見直しました
箕面市・北大阪急行電鉄(株)「(プレスリリース)事業期間の見直しについて
箕面市「北大阪急行線延伸整備事業の全体事業費について

箕面市「令和3年度市民説明会の実施結果」,2022.03.17閲覧.

東急不動産「箕面萱野駅前交通広場の上空立体利用等にかかる 事業者決定について ~ 北大阪急行南北線 新駅駅前のにぎわい作りに寄与 ~

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