大阪メトロの前身である大阪市営地下鉄では、開業当初から「マルコ」と呼ばれるシンボルマークが存在しました。残念ながら民営化後は新たなシンボルマーク「moving M」が登場。大阪に無数に存在するシンボルマークは更新が進み、「マルコ」は駆逐されつつあります。
また「ひげ文字」は大阪市交通局時代に案内板に用いられていた交通局オリジナルのフォントです。昭和50年代に「本町サイン」というサインシステムの登場までは一般的だったようですが、現在は減少の一途をたどっています。
…ですが、マルコ・ひげ文字のまま更新されない場合があるんですよね。それは大阪メトロと関係のない団体が所有している施設に案内板が設置されてある場合です。そういう権利関係はややこしそうですよね。子どもの管理人には難しいです。
今回はその最たる例として、地下の連絡通路でビルや商業施設と接続されている梅田駅(御堂筋線)、東梅田駅(谷町線)、西梅田駅(四つ橋線)のある梅田三駅周辺を捜索していきます!
梅田三駅の周辺にあるマルコを探せ!
ヒルトンプラザイースト(吉本ビルディング)
まずは西梅田周辺から!
今や西梅田駅の副駅名にもなっているヒルトンプラザです。ポケット時刻表にもヒルトンプラザって名前が入っているのを知った時にはすごい驚きましたね…。
たしかインスタグラムにも投稿した気がします。
ヒルトンプラザB1階の連絡通路?と言う表現が正しいのでしょうか。一部の天井が吹き抜けてる通路です。
2つの案内板でどちらも表記や色合いが違うのが特徴的ですよね。確証はありませんがおそらく設置時期が違うのでしょう。
前者は白地でマルコが水色、そして「地下鉄 西梅田駅」と書かれています。
後者は黒地でマルコが青色、そして「四つ橋線 西梅田駅」と書かれています。
ヒルトンプラザウエスト(第二吉本ビルディング)
西梅田駅を挟んで反対側にあるもうひとつのヒルトンプラザ、ヒルトンプラザウエストに来ました。
こちらは地下から入ってすぐ左手にある館内マップにてめっちゃちっちゃいマルコを見つけました。(よく見つけたな私…)
正面から見たマルコではなく、斜め上から眺めたときの見え方になってます。おしゃれすぎひんか…?
阪神大阪梅田駅(西口)
これは西口の改札を出たところにある看板で、他の改札口(東口、百貨店口)には見られません。
阪神梅田駅は現在拡張工事や周辺施設の工事もいるので、今回の工事を機に更新される可能性はあるかもしれません。
大阪駅前第1ビル
まずは西梅田駅側から第1ビル入口を望むと大きな東梅田駅の案内とマルコが!
梅田の利用者なら路線名が書いていなくともラインカラーで谷町線だと分かるんですよね。
地下階のたくさんの案内板には西梅田駅の案内がありますが、「西梅田」とマルコ入りの地下鉄マークのみ。
「地下鉄」とも「駅」とも書いていませんがラインカラーで四つ橋線だと分かる仕組みすごい…。
JRはきちんと案内されているのに何の違いなんだ…?笑
地上にも案内板があります。こちらは路線名は書いていませんが丁寧です。
大阪駅前第4ビル
第4ビルと東梅田駅の連絡口にもマルコがあるんですね。
こちらには路線名と地下鉄マークのみ。駅名だけ書いているよりはこちらの方が便利だと思いますが、第一ビルと表記が異なるのはなぜ…?
ディアモール大阪
大阪駅、阪神大阪梅田駅の南に位置する梅田ダイヤモンド地区の地下に縦横無尽に広がる地下街、ディアモール大阪。その中にもマルコが!
撮影したのは大阪駅前第1ビルと第2ビルの間の地下通路です。
南側(北新地駅方面)を望むと西梅田駅の案内と地下鉄マークが、北側(大阪駅方面)を望むと梅田駅・東梅田駅の案内と地下鉄マークがあります。
また大阪駅前第2ビルと第3ビルの間の地下通路にも同様のものがあります!
ホワイティ梅田
ホワイティ梅田の案内はほとんどマルコ抜きの地下鉄マークになっていますが、(おそらく)唯一残っているのがこれ。
H-58、H-60階段近くで、ホワイティと東梅田駅をつなぐ十字路の中にあります。(伝わってる…?)
大阪メトロで駅の省略表記って「Sta.」が多い印象なんですけど「St.」って結構珍しいかも…?
大阪駅前地下道
情報提供:新御堂筋線さま
阪神百貨店を立て替えて建設している超高層ビル、大阪梅田ツインタワーズサウス。その地下通路の…………はずですが。
ホワイティ梅田と阪神百貨店の地下階の間の通路になります。
知っている方がいれば教えていただきたいのですが、この通路はどこの管轄なのでしょうか!管理人にはわからない!!!!
どうやら大阪市が管理する「大阪駅前地下道」だそうです。
富国生命ビル
2010年に竣工した富国生命ビルです。
ホワイティ梅田から富国生命ビルに入ってすぐの壁沿いにこの案内板があります。
2010年竣工だけあって綺麗ですね!今後も長く残りそうな気がしますね!
JRがロゴマークになってるの珍しい気がするな…
大阪日興ビル
東梅田駅の中東改札と南改札の間から入れる日興ビル。
ここはマルコとセットでひげ文字スポットとしても有名ですよね。
日興ビル名店街の内装はリニューアルされているように感じますが、案内板は更新されないのかな?
梅田セントラルビル
東梅田駅に接続するビルで、管理人もお世話になっている清風堂書店さんがあるビルです。階段を上がって地上に出る少し手前の踊り場にあるのがこの地下鉄マークです。
一番公式のサインに沿ったデザインになっていますよね!
さらに、曽根崎お初天神通り側の出入口にも地下鉄マークがひっそりと残っていました!
グレーの地下鉄マークって珍しいような気もします。
COFFRET UMEDA(コフレ梅田)
最後はコフレ梅田。2011年竣工でまだ10年しか経っていない綺麗なビル!
こんな綺麗なビルにもマルコがあるんですね!
案内板やフロア案内、階段にも至る所にマルコ入りの地下鉄マークがありました。
これだけ綺麗なビルだとまだまだ改装しないでしょうから、かなり先までマルコが残っていきそうな期待株ですね笑
【追記】御堂筋線梅田駅 南改札内
情報提供:新御堂筋線さま
御堂筋線梅田駅の南改札入ってすぐの場所にもマルコが!
マルコ入りの地下鉄マークがプリントされた看板2枚(駅員特製感強め)があるのです!
でかでかとした谷町線の乗換案内。地下鉄マークのサイズもいい!
各路線との乗り換え案内で、それぞれにピクトグラムが用意されていますが、大阪メトロの路線には地下鉄マーク!
改札機と並ぶように立っている柱に貼られています。近くで見るには改札内から望むしかありません。ekimo梅田側から遠目で見れば見えるには見えますが、向きもよくないかもですね。
【追記】御堂筋線定期券うりば
ekimo梅田内にある定期券売り場にもマルコが!
ピクトグラムにしっかりとマルコが映っています!
撮影したのは御堂筋線梅田駅の定期券売り場です!
東梅田駅最寄りの定期券売り場にはマルコはありません!
今回紹介したマルコマップ
これまでの「マルコを探せ!」シリーズでは作成したことがありませんでしたが、今回は場所が多いので自分の整理用にも制作してみました。
いやぁ、梅田もマルコの宝庫でしたねぇ。
編集後記
今回の撮影に当たってもちろんインターネットで下調べも行ったのですが、ネットに出回っていないものもあるだろうということで梅田三駅と地下で繋がっている部分は全部歩きました。
北は阪急三番街、南はドージマ地下センター、東は泉の広場に、西は西梅田公園まで。ホワイティ梅田やディアモール大阪ももちろん歩いたわけですが、気づいたことがあって…。
「駅から離れていくと駅の案内をしなくなる」ということでした。
いや、まあそりゃそうでしょ。って感じかもしれないですけど、地下街で繋がっていたら期待しちゃうじゃないですか…泣 期待しちゃったら歩くしかなかったんですよね…。
西梅田エリアの地下街OSAKA GARDEN CITYなんかはもう全然ありませんでしたね。結構歩いたのに1つもマルコどころか駅の案内すらない、みたいな感じ。往路は良くても復路は足もメンタルにもきつかったですね。
それでも良かったことは、ネットには載っていない情報を見つけられたことですよね。ヒルトンプラザウエストやコフレ梅田のマルコは多分初めて世に出たんじゃないかなって思います。
発信者としての楽しみの1つは「誰も知らない・考えていないことを世に送り出すこと」なわけです。鉄道ファンでも特にニッチな大阪メトロ界隈と言っても、先輩発信者はたくさんいるわけで、被るコンテンツもありますがもちろん私オリジナルを作りたいんですよ。
それをモチベーションに歩き続けていたわけですね。いや本当に初出しのものが見つかってよかった…。
編集後記なんて普段書かないのですが珍しく書いてみました。それではまた別の記事でお会いしましょう!
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